現在は、プログラミングの基礎固めとPython習得に力を入れている私。
コードの原理を学んで、写経して、の日々ですが、
日によっては「なんか今日はコード読む気力ないな〜」ってことも。
そんな日には、読み物に没頭するに限る!
プログラミングを学び始めて間も無いですが、
プログラミングの最先端とも言える、人工知能にはやっぱり興味があります。
今日は、そんな人工知能について知るための本を紹介します。
松尾豊著「人工知能は人間を超えられるか ディープラーニングの先にあるもの」
どんな本なのか、個人的な感想を交えながら、少し紹介したいと思います。
人工知能の過去を知る
人工知能研究に訪れた二度の春と冬
これまで人工知能研究がたどってきた道筋について、細かく記されている本だと感じました。
ブームという波に飲み込まれながらも、日進月歩で進んできた人工知能研究という分野。
新しめの分野だと思っていたのですが、なんと1960年代には、初めのブームが来ていたとか。
意外と古くからある研究だということに驚き。
私よりも古株だった!(笑)
なぜブームが下火になかったのか、その原因まで解説されています。
技術が伸び悩んだ原因とその打開策を知っておくのって、結構大事なことじゃないかなぁと個人的には思います。
人工知能の現在を知る
ディープラーニングの凄さとは?
最近、なにかと耳にする「人工知能」というワード。
ロボット、自動運転、将棋や囲碁などなど。
この本では、どうして今、人工知能に再び焦点が当てられ始めたのかが解説されています。
その鍵となるのは、「ディープラーニング」。
ディープラーニングがどんな技術なのか、なにがすごいのかを知ることができます。
すこし難しい部分もありますが、難しい所はサラッと読んでもOKだと思います。
外からのパッと見では分からない、そんなことが起きてたのかという事情が研究者目線で書かれていて面白いです。
正直、いままでは実用化された”モノ”を見て、すごいなぁと思う程度でした。
この本を読んで、”技術”に目を向けられるようになった気がします。
具体的に何ができるようになったのか、未だにできないことは何なのか、
はっきりさせてくれる本だと感じました。
人工知能の未来を知る
これからどんな将来が待っているのか?
「ディープラーニング」という新たな鍵を得た人工知能研究が、これからどう発展していくのか。
この本には、技術的進化の予見や、私たちの生活にどのように関与してくるかという予想もありました。
興味がある方も多いと思いますが、
人工知能の発展により、今後なくなっていく職業や残る職業にも言及されていましたよ。
自分自身のこれからを考える上で、大事な情報ですね。
そして、いつの日か人工知能に人間が脅かされる日は来るのか?
という大きな疑問の答えもありました。
人工知能というと、どうしてもターミネーターなどの映画が初めに浮かんでしまいます。
そのせいか、なんとなく怖いイメージを持っていました。
ですが、本を読み終えた時には、自分の中で「人工知能」の捉え方が変わった感覚になりました。
正しい知識を得ることで、むやみに怖がる必要はないと気づけたんだと思います。
人工知能を正しく知る本
今回紹介したのは、松尾豊著「人工知能は人間を超えられるか ディープラーニングの先にあるもの」。
人工知能は本当にできるのか?、できないのではないか?という疑念もありますが、
この本の立場を端的に表していると思った一文。
「人間の知能は、原理的にはすべてコンピュータで実現できるはず」
読んでいくと、確かに、と頷ける言葉だと思いました。
人間の脳のすごさを改めて実感し、人工知能研究の面白さを感じられた本でした。
2015年出版と少し古い書籍ですが、
(一般的には新しい方かもしれませんが、情報の世界の進歩が早く、”古く”感じる部分もありました。)
未来の形で書かれている現在(2019年)と、リアルな現在を比較するのもまた良しです。
これからプログラミングや人工知能を学ぶ人に加えて、
企業で人工知能に関与する人、人工知能に単に興味がある人にとっても、読み物として面白い本だと思います。
きっと、人工知能に対する知識を是正してくれると思います。
人工知能とともに生きていくことになるであろう私たちが、知っておくべきことが満載な一冊。
読んでみてくださいね!